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「手伝うよ」に殺意が湧くあなたへ!家事の「責任」ごと夫に渡す家事を減らす方法ロードマップ

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「ゴミ捨てといたよ」
そう言ってドヤ顔をする夫を見て、感謝するどころか、ふつふつと殺意にも似た怒りが湧いてくる……。そんな自分に自己嫌悪を感じていませんか?

「ありがとう」と言えないあなたは、決して心が狭いわけでも、性格が悪いわけでもありません。
あなたが疲れている本当の原因は、家事の作業量が多いからではなく、「家庭のマネジメント業務(メンタルロード)」をたった一人で背負い続けているからです。

この記事では、共働き家事シェア・コンサルタントである私が、夫を「指示待ちヘルパー」から「頼れる共同責任者」へと変貌させ、あなたの自由時間と心の平穏を取り戻すための「完全委任(CPEモデル)」について解説します。

もう、一人で抱え込むのは終わりにしましょう。

なぜ夫の「手伝うよ」は、妻をこれほど苛立たせるのか?

夫は「ゴミ出し」や「子供の相手」をやっているつもりです。それなのに、なぜ妻であるあなたのイライラは消えないのでしょうか?
それは、夫が見ている家事が「氷山の一角」に過ぎないからです。

例えば、「トイレットペーパーの補充」という家事一つをとっても、そこには「在庫を確認し、銘柄を選び、安値を調べ、購入し、棚にしまう」という一連の「名もなき家事」が存在します。
夫がやっているのは、最後の「棚から取ってホルダーにつける」という作業だけかもしれません。しかし、その手前の膨大な管理業務は、すべてあなたの脳内で行われています。

この「見えない管理業務」によって脳のリソースが奪われ続ける状態を「メンタルロード(精神的負担)」と呼びます。
「今日の夕飯どうする?」「洗剤もうないよ」と聞かれるたびに、あなたの脳は決断を迫られ、疲弊していきます。これがイライラの正体です。

6歳未満の子供を持つ夫婦の家事・育児関連時間は、妻が1日あたり約208分であるのに対し、夫は約44分にとどまっています。

出典: 令和3年社会生活基本調査 – 総務省

データが示す通り、日本の妻は夫の約5倍働いています。あなたが「私が頑張ればなんとかなる」と思うのは、構造的に無理があるのです。


家事は「実行」だけじゃない。諸悪の根源を断つ「CPEモデル」とは

では、どうすればこの不公平な「メンタルロード」を解消できるのでしょうか?
ここで導入したいのが、家事分担の新しいフレームワークである「CPEモデル」です。

CPEモデルとは、一つの家事を「概念化(Conceiving)」「計画(Planning)」「実行(Executing)」の3つのフェーズに分解して捉える考え方です。

  • C(概念化): 「そろそろ夕飯を考えなきゃ」「洗剤がなくなりそうだ」と気づく段階。
  • P(計画): 「何を作るか決める」「いつ買いに行くか決める」という段取りの段階。
  • E(実行): 「実際に料理する」「店で買う」という作業の段階。

多くの家庭で起きている問題は、妻が「C(概念化)」と「P(計画)」の全てと「E(実行)」の半分を担い、夫は「E(実行)」の一部しか担っていないという点にあります。
夫に「ゴミ捨て」を頼んでも、分別のルールや収集日の管理(CとP)を妻がやっている限り、妻のメンタルロードは決して減りません。

CPEモデルに基づき、家事分担の質を変えることこそが、根本解決への唯一の道です。

家事の3層構造「CPEモデル」と分担の比較

家事のCPEモデル


夫を共同責任者に変える。「完全委任」のための3ステップ

CPEモデルを理解したら、次は実践です。
夫を「指示待ち」から卒業させるためには、タスクの一部ではなく、責任ごと渡す「完全委任」が必要です。以下の3ステップで進めてみましょう。

ステップ1:タスクの棚卸しと再定義

まず、「ゴミ出し」という言葉を使うのをやめましょう。代わりに「ゴミ管理責任者」という言葉を使います。
「家中のゴミを集め、分別し、新しい袋をセットし、収集日に出し、在庫が切れたら買う」までが一つのパッケージであることを共有します。

ステップ2:権限の譲渡(最低基準の合意)

ここが最も重要で、最も難しいポイントです。
完全委任をするなら、夫のやり方に口出ししてはいけません。
ただし、衛生面などで譲れないラインはあるはずです。「収集日を過ぎて放置するのはNG」「分別ルールは守る」といった「最低基準(ゴール)」だけを合意し、そこに至るプロセス(いつやるか、どうやるか)は夫に全権限を譲渡してください。

ステップ3:完全委任(手放す勇気)

担当領域を決めたら、妻は手も口も出しません。
夫が失敗してゴミを出し忘れても、あなたが走って出しに行ってはいけません。失敗を経験し、自分でリカバリーすることでしか、当事者意識(オーナーシップ)は育たないからです。

「部分的委任(失敗)」vs「完全委任(成功)」のタスク比較

家事タスク 部分的委任(妻が管理・夫が作業) 完全委任(夫が全責任を持つ)
料理 妻が献立を決め、夫に「野菜切って」と指示する 夫が「週末の夕食担当」となり、献立決定から買い出し、調理、片付けまで完結する
洗剤補充 妻が「洗剤ないよ」と伝え、夫が詰め替える 夫が在庫を監視し、なくなる前に自分で発注・購入し、補充する
子供の準備 妻が服を選んで置き、夫が着替えさせる 夫が天気予報を見て服を選び、着替えさせ、脱いだ服を洗濯機に入れる

✍️ 経験者からの一言アドバイス

【結論】: 最初は「夫の得意な分野」か「妻が最も嫌いな分野」のどちらか一つから完全委任を始めてください。

なぜなら、いきなり全てを変えようとすると家庭内が混乱するからです。例えば「お風呂掃除」や「朝食の準備」など、範囲が明確なものからCPE(概念・計画・実行)をセットで渡す練習をすることで、夫も「任される快感」を覚えやすくなります。

それでも時間が足りない時は? 「死なない家事」は捨てていい

夫への完全委任が進んでも、物理的に時間が足りないこともあるでしょう。そんな時は、家事の「基準」自体を下げて、タスクを消滅させることが必要です。

私はこれを「生命維持ライン」と呼んでいます。
その家事をやらなかったとして、家族が死ぬでしょうか? 病気になるでしょうか?
もし答えが「No」なら、それは必須の家事ではなく「オプション」です。

  • 洗濯物: たたまなくても死にません。ハンガーのままクローゼットへ、下着はカゴに放り込むだけでOKです。
  • 掃除機: 毎日かけなくても死にません。平日はロボット掃除機か、気になった時にコロコロをするだけで十分です。
  • 食事: 手作りでなくても死にません。疲れた日は惣菜や冷凍食品に頼ることは、家族の笑顔を守るための「戦略的撤退」です。

罪悪感を持つ必要はありません。あなたはサボっているのではなく、家族と笑って過ごすために、不要な業務をリストラしている優秀なマネージャーなのです。

まとめ:今夜、夫に「相談」の予約を入れよう

あなたが手放すべきなのは、単なる「家事作業」ではありません。
「私がやらなきゃ家が回らない」という過剰な責任感と、「自分のやり方以外は認めない」という完璧主義です。

夫へのイライラは、あなたが一人で頑張りすぎている証拠です。
今夜、夫に「手伝って」と言うのはやめましょう。その代わりに、「家事のシステムについて相談したいから、週末に時間が欲しい」と伝えてください。

そして、CPEモデルを使って、彼を「家庭運営のパートナー」としてスカウトするのです。
勇気を出して責任を手放したその先に、罪悪感のない自由な時間が待っています。

参考文献

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